ブレインステップ8|大脳基底核・島皮質:習慣・情動・自律神経のハブ
大脳基底核と島皮質は、いわば「身体と心のクセ」をつくる司令塔です。
この領域がうまく機能していると、日常動作がスムーズに流れ、感情の安定や、意欲の持続、そして内臓や自律神経のリズムまでもが整います。
特に大脳基底核は、「運動の開始と停止」「パターン化された動作」「注意や意欲の持続」に関係しており、パーキンソン病やADHDなどでもこの領域の異常が指摘されています。
一方、島皮質は「皮膚感覚・腸内環境・心の状態」を統合するセンターであり、近年の研究では「腸脳相関」や「皮膚脳相関」の鍵を握るとされています。
この領域の発達が不十分だと、
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何度言っても習慣にならない
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気分に波がある
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集中が続かない
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なんとなく不安定
といった特性が出やすくなります。
発達支援の観点からは、
「感覚と情動と自律神経を“つなぐ中継地”を育てる」
という視点でアプローチしていくことが重要です。