感じるチカラ

ブレインステップ2|末梢神経のルートを整える

子どもが世界を知るためには、まず「感覚の入力」「運動の出力」がスムーズに行われる必要があります。

その橋渡しをしているのが、「末梢神経」です。

皮膚、筋肉、関節などの感覚情報は、末梢神経を通って脊髄や脳へと送られ、そこで処理されたのち、再び運動や姿勢、行動として指令が返ってきます。つまり、末梢神経は“脳と身体をつなぐ情報の高速道路”のような存在です。

ところがこの通り道が未発達だったり、刺激が少なかったり、神経の伝達が滞っていたりすると、

・触れられるのが苦手

・動きがぎこちない

・声が届かないかのような反応の薄さ

・「なんでそんな動きするの?」という理解しがたい行動

といった“発達のズレ”“行動の違和感”として現れることがあります。

つまり、子どもたちの“ちょっと気になる行動”の多くは、性格やしつけの問題ではなく、

「感覚の入り方」や「神経の通りやすさ」によって生じている可能性があるのです。

このステップでは、皮膚・筋肉・関節の感覚入力を高め、

神経の伝達をスムーズにするアプローチを通して、「感覚と運動のつながり」を再構築していきます。

“感覚が入るから、運動ができる”という本来の流れを取り戻すことで、

子どもたちの発達は自然と前に進み出すのです。

ポイント

ステップ2のポイント

  • 末梢神経は「脳と身体をつなぐ高速道路」

  • 感覚の入力がなければ、正しい運動出力は起こらない

  • 「触れられるのが苦手」「動きが不器用」には神経の滞りが隠れている

  • 感覚と運動のルートを再接続することで、発達が自然に進み始める