バランスと安定

ブレインステップ5|橋・小脳:バランスと協調の脳トレ

ブレインステップ5|橋・小脳:バランスと協調の脳トレ

子どもが転びやすい、動きがぎこちない、球技が苦手…そんな悩みの背景には、「橋」「小脳」の発達が関係しているかもしれません。

橋(きょう)とは、脳幹の中にある神経の通り道で、前庭感覚や顔面の動き、眼球運動と深く関わり、バランス感覚や運動制御の“要”です。

そして小脳は、運動のタイミング・リズム・なめらかさを調整する、まさに「運動の指揮者」

この領域の発達が未熟だと、じっと座っているのが難しい、体が不器用に見える、目と手の協調がうまくいかないなど、学校生活や遊びの場面で困り感が出てきます。

しかし、これは「能力の問題」ではありません。

脳のルートを再活性化し、「揺れる・回る・バランスを取る」などの体験を重ねていけば、感覚と運動のつながりが少しずつ強化され、驚くほどスムーズな動きや集中力が手に入るのです。

運動療法や感覚統合遊びを通じて、小脳・橋を刺激することは、姿勢制御だけでなく、情緒の安定や言語発達にもつながります。

だからこそ、幼児期からの「脳に届く動き」が重要。

動きの裏にある神経発達のしくみを知れば、あなたの子育ての見え方が一気に変わります。

ポイント

🧠 ブレインステップ5のポイント

  1. 橋(きょう)は“感覚のハブ”

    • 目・耳・顔の筋肉をつなぎ、バランスと表情に関わる神経が集中。

    • ここが未発達だと、視線の不安定さや音への敏感さが出やすい。

  2. 小脳は“運動のチューナー”

    • 動作の滑らかさやリズム感を調整し、「ぎこちなさ」を解消。

    • 手先の器用さ・音読・走るタイミングなどにも深く関わる。

  3. バランス遊びは脳トレになる

    • ブランコ・平均台・でんぐり返しなどの遊びが、橋・小脳を刺激。

    • 動きが整うと、姿勢・言葉・感情も一緒に落ち着いてくる。

  4. 失敗と調整をくり返すことが学び

    • うまくいかない動きこそ、小脳の発達には不可欠。

    • 「できた!」の喜びは、脳と心に深く刻まれる。