ブレインステップ5|橋・小脳:バランスと協調の脳トレ
子どもが転びやすい、動きがぎこちない、球技が苦手…そんな悩みの背景には、「橋」と「小脳」の発達が関係しているかもしれません。
橋(きょう)とは、脳幹の中にある神経の通り道で、前庭感覚や顔面の動き、眼球運動と深く関わり、バランス感覚や運動制御の“要”です。
そして小脳は、運動のタイミング・リズム・なめらかさを調整する、まさに「運動の指揮者」。
この領域の発達が未熟だと、じっと座っているのが難しい、体が不器用に見える、目と手の協調がうまくいかないなど、学校生活や遊びの場面で困り感が出てきます。
しかし、これは「能力の問題」ではありません。
脳のルートを再活性化し、「揺れる・回る・バランスを取る」などの体験を重ねていけば、感覚と運動のつながりが少しずつ強化され、驚くほどスムーズな動きや集中力が手に入るのです。
運動療法や感覚統合遊びを通じて、小脳・橋を刺激することは、姿勢制御だけでなく、情緒の安定や言語発達にもつながります。
だからこそ、幼児期からの「脳に届く動き」が重要。
動きの裏にある神経発達のしくみを知れば、あなたの子育ての見え方が一気に変わります。